
高麗人参の歴史は古く、中国最古の漢方薬草の本『神農本草経』には、「五臓を補い、精神を安定し、邪気を除き、身を軽くして長寿延年す」と記されています。 つまり、心臓や肺などの臓器を活性化したり、長寿の素になるということです。 昔の人にとっては高麗人参はそれほど神秘的な「万病の霊薬」「不老長寿の薬」として価値の高い薬草だったと思われます。
そして、高麗人参は漢方の世界だけではなく、現代化学においても様々な効能が証明されています。高麗人参がもつサポニンやミネラルなどの豊富な栄養分は、 様々なストレスの多い現代人にとっては、大変貴重な自然からのすばらしい贈り物だと言えるでしょう。
高麗人参の歴史は、二千年前に遡ります。 古来中国では『不老長寿の霊薬』漢方の王様とも称えられ、 皇帝の貢ぎ物として献上されるほど王侯貴族だけが手にできる大変貴重なものでした。
医食同源の中国では、高麗人参の効用を長い歴史の様々な経験をもとにして 「人参七効説」としてまとめ、 現在も様々な医療の現場で活用されています。
また日本とは地理的に近いことから、二千年前から交流があり、神秘の霊薬、 高麗人参が日本に渡ったのも、その頃と考えられます。記録では、天平11年(739年)に渤海の文王が、高麗人参30斤を、聖武天皇に贈ったのが最初であると伝えられています。


高麗人参は、ウコギ科(ハーブの一種)で、気候条件などが似ているところでは、世界各地に広い分布を持ち、 主に中国東北部や朝鮮半島、シベリア東南部に自生するウコギ科の多年草です。 高温多湿の地域では育成せず、涼しく乾いた地域を好み、降雨量と降雪量が少ない地域でしか育成しません。
本来、高麗人参は、中国東北部や韓国の山岳地帯でしか自生しないため、 野生の成熟した高麗人参は非常に希少で、もし見つかったとしたら、数百万程度のプレミア値がつきます。 ちなみに普段、私たちが食べるスーパーで売られている人参はセリ科で、高麗人参とはまったく別の植物です。
サポニン(SAPONIN)とは、高麗人参の代表的な有効栄養成分です。 特長としては、一般に水に溶かすと泡が立ち、なかなか消えない性質をもつ成分につけられた名前です。 その気泡性を利用して作られたのが、生活用品である現代の洗剤です。 そしてシャボン玉の語源がサポニンとも言われています。
高麗人参の成分中には30種類のサポニンが見つかっており、 これらのサポニンにはホルモンの分泌を促す役割があり、老若男女を問わず、毎日私たちの健康に働きかけます。
高麗人参にはサポニン以外にも、 糖・アミノ酸・ミネラル・ビタミンB1・B2・B12群・ナトリウム・マグネシウム・カリウム・カルシウム・アミラーゼ等、 人体を構成するのに必要な成分が含まれていることが明らかとなっています。
- 1. 中枢神経系の刺激・抑制作用
- 2. 自律神経系の興奮・抑制作用
- 3. 生体防御能力(免疫力)の強化
- 4. 内分泌系への働き
- 5. 物質代謝への影響
- 6. 冷え性の改善、保温効果


- 水参
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- 畑から掘り出したままの生人参のことで、全ての人参加工品の原料となりますが、腐りやすいのが難点です。

- 紅参
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- 皮を剥かずに蒸気で蒸して乾燥させたもの。
- サポニンが多く、保存性がある。
- サポニンが多い。
- 弊社製品「皇参酢」の原料です。

- 白参
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- 皮を剥き乾燥させたもの。
- 紅参に比べサポニンが少ない。
※サポニンは皮に多く含まれているため。
高麗人参の栽培には4年~6年の歳月が必要
高麗人参が高価で貴重にされる理由としては、何より栽培の難しさでしょう。
人工栽培はまず、厳選した栽培地の整地と土壌づくりから始まり、 種をまいてから収穫するまでには4~6年の歳月を必要とします。 その間は直射日光や風雨害、病虫害にならないよう、 一瞬たりとも気を緩めることはできない 非常に手間と時間のかかる植物です。
さらに高麗人参は土の養分を吸い付くすため一度収穫した土地は、 極端にやせてしまい約15年間は寝かせなければ次の作物が育ちません。
高麗人参の主成分であるサポニンは4年根以上でないと しっかりとした効能が期待できないため、 弊社ではもっとも栄養成分の多い6年根だけを使用しております。


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