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11.03.15 援と縁(1)

未曾有の大地震です。新たに原発事故も加わり、被害は日を追う毎に増すばかりです。

こんな非常事態にブログを書いていていいのか・・・と何度も逡巡しましたが、弊社「㈱山香」は健康食品の会社です。どんな時であっても、このような悲惨な時だからこそ、少しでも皆様の健康や元気のお役に立てるようなことを書くべきだと思い、祈る想いで書き続けることにしました。

今日は私が教壇に立っている大学の卒業式でした。スーツをビシッっと決めた男子学生や袴姿の華やかな女子学生の人垣を抜け、留学生別科の修了書授与式の教室へ向かいました。

留学生別科は科名のとおり、学生は全員外国人です。1年間、予備教育としての日本語を学び、大学や大学院へ進学していきます。

修了書授与の後で、学生一人一人の挨拶がありました。やはり、彼らの関心事も今回の地震です。学生の多くは中国人で、母国では四川省の大地震がありました。

彼らの中に四川の大地震を経験し、今回は同郷の友人が仙台に数名いるという学生がいました。彼はかつて四川で日本の援助を受けた恩を今こそ返したいという想いを述べ、命があって良かった。」という言葉で終わりました。

また、別の学生は「日本は第二の故郷だから、何でもいいから役に立ちたい」と言ってくれました。

そして、TA(アシスタント・ティーチャー」のH先生(中国人)は四川大地震の時、毎朝募金のため、校門に立ちました。わずか5日間で学生や教師から100万円を越える心のこもったお金を集め、中国の領事館へ届けました。

行動力のあるH先生は明日、有志の学生を連れて、中国の救援隊が活動している地域にボランティアとして入ります。

中国とは必ずしもいい関係が築けていない日本ですが、困った時には助け合う、このような非常事態には国境も民族も関係なく、皆「オールジャパン」なんだと思えました。

本来なら、これから日本人と共に学ぶ学生達にエールを送るのが私達教師の役割ですが、今日は留学生達にいっぱい励まされました。

どんな悲惨な時でも希望はあるし、どんな状況でもそこに人がいれば、人と人との縁ができ、その結び付きが被災された方々への励みや希望の一つになればと思い、タイトルは応援の「援」と人の「縁」で「援と縁」にしました。

被災地の皆さんのご無事と、一人でも多くの方の救助をお祈りします。

このブログは停電などで、情報困難な地域の方々には届きませんが、せめて祈る気持ちだけでも届けたいと思います。

皆さん、がんばってください。

                   山香の福にゃん

 

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